研究紹介
1.はじめに
本研究所では、特別支援教育のナショナルセンターとして、障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに対応した教育の実現に貢献するために、国として特別支援教育政策上重要性の高い課題に対する研究や、教育現場の喫緊の課題に対応した実際的な研究に取り組んでいます。
こうした研究活動を計画的に進めるため、研究基本計画を策定しています。平成24年2月には、国の政策動向等を踏まえ、平成20年8月に策定した計画の改訂を行いました。さらに、平成28年度からの第四期中期目標期間の5年間の研究活動を計画的に推進するために、平成28年3月にも計画の改訂を行っています。
2.研究体系
本研究所の研究については、以下の区分に従って実施しています。
研究区分 | 研究の性格(研究期間) |
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基幹研究 (横断的研究 障害種別研究) |
文部科学省との緊密な連携のもとに行う、国の特別支援教育政策の推進に寄与する研究 |
横断的研究:各障害種別を通じて、国の重要な政策課題の推進に寄与する研究(原則5年間) | |
障害種別研究:各障害種における喫緊の課題の解決に寄与する研究(原則2年間) ※障害種別研究につなげることを目的として、事前に予備的研究を行うこともある |
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地域実践研究 | インクルーシブ教育システムの構築に向けて、地域や学校が直面する課題の解決のために地域と協働で実施する研究。メインテーマ(*)の下に、数本のサブテーマを設定(原則2年間) |
その他の研究 (共同研究 外部資金研究 受託研究) |
共同研究:本研究所が大学や民間などの研究機関等と共同で行う研究 外部資金研究:科学研究費助成金等の外部資金を獲得して行う研究 受託研究:外部からの委託を受けて行う研究 |
*地域実践研究のメインテーマは次の2つです。
【メインテーマ1】
インクルーシブ教育システム構築に向けた体制整備に関する研究
【メインテーマ2】
インクルーシブ教育システム構築に向けた特別支援教育に関する実際的研究
3.研究体制
研究活動を組織的に行うために、研究計画を立案するとともに、研究課題の進行管理等を行う「研究班」を設けています。研究班は、以下の15の班で構成され、研究課題に応じたチームを構成して研究を推進しています。
研究班 | |
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各障害種別を通じて、国の重要な政策課題に対応する研究班 | インクルーシブ教育システムに関する研究班 (インクルーシブ教育システム班) |
特別支援教育における教育課程に関する研究班 (教育課程班) |
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障害種別専門分野の課題に対応する研究班 | 視覚障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (視覚班) |
聴覚障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (聴覚班) |
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知的障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (知的班) |
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肢体不自由のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (肢体不自由班) |
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病弱・身体虚弱等にある子どもの特別支援教育に関する研究班 (病弱班) |
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言語障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (言語班) |
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自閉症のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (自閉症班) |
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発達障害(LD・ADHD・高機能自閉症等)のある子ども又は情緒障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (発達・情緒班) |
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重複障害のある子どもの特別支援教育に関する研究班 (重複班) |
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インクルーシブ教育システムの構築に向けて地域や学校が直面する課題に対応する研究班 | 地域におけるインクルーシブ教育システムの構築に関する研究班 (地域システム班) |
インクルーシブ教育システムの構築に向けた研修に関する研究 (研修班) |
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交流及び共同学習の推進に関する研究班 (交流及び共同学習班) |
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教材教具の活用と評価に関する研究班 (教材教具班) |